充実した夏休みの過ごし方
もうすぐ夏休み!
まもなく、小学生として初めての夏休みを迎えますね。毎日の生活のことや宿題の進め方など、気になっていませんか? 今回は、お茶の水女子大学附属小学校教諭の藤枝真奈先生に、充実した夏休みの過ごし方についてアドバイスをいただきました。
教えてくださったのは…藤枝真奈 先生
お茶の水女子大学附属小学校国語科教諭。1 年生担任の経験も多い。『なぜ?どうして?ふしぎ366』(主婦の友社)「ことば」のページを監修。
生活リズムを保って夏休みならではの楽しみを
夏休みの生活面で気をつけてほしいことは、学校があるときと同じ生活リズムを保つことと、安全に過ごすことです。夏休みに遅く寝て、遅く起きる習慣ができてしまうと、休み明けに学校に行きづらくなることがあります。早起きのためには、地域のラジオ体操に参加して友だちに会う、暑くなる前に植物に水をやるなど、ちょっと楽しみな朝の定番ミニイベントをお子さんと決めておくといいと思います。
また、公園などの遊び場や習い事、学童クラブなどの行き帰りの際の交通ルールや安全について、あらかじめ、お子さんと確認しておきましょう。「困ったことがあったら、いつでも言ってね。」と声をかけ、お子さんが一人で悩むことのないようにしたいものです。
そして、夏休みだからこそできることを思い切り楽しんでほしいです。家族旅行のような大きなイベントも楽しいですが、冷たいおやつ作り、虫取り、夏の花や野菜を育てるといった、ささやかなことでもいいと思います。
宿題は見守り励まし、できないことは手助けを
宿題は、学校によってちがいますが、生活科で育てている植物の観察、絵日記、読書、生活記録表などは定番です。国語や算数の復習、読書感想文、自由研究、自主勉強、暑中見舞いのはがきを書く、家の手伝いなどもあります。
お子さん自身が宿題を計画的に進めるために、いつごろまでに何をするか見通しを立てること、一日の中で学習時間を決めておくこと、終わったものは一覧表で◯印をつけて、まだのものがひと目でわかるようにしておくことをおすすめします。
お子さんが一人ですることが基本ですが、苦手なことには、少し助け舟を出してもいいと思います。例えば、絵日記の絵を描くことを負担に感じている場合は、書こうとしているエピソードの場面にあった貝や葉っぱなどの具体物や写真を見せて、「よく見て描いてごらん。」と投げかけてみるのも一つの方法でしょう。
▲夏休みの宿題が、ただやらされる課題にならないようにしたいものです。このように一緒に喜んだり、驚いたりすることで、有意義な時間となるでしょう。
イラスト/有栖サチコ