【親野智可等先生の親力診断】まるつけで、間違いにはどんなバツをつける?

家庭教材のまるつけで、間違いにはどんなバツをつけますか?



A. 大きく✖(バツ)や✔(チェック)をつける



B. 小さく✔(チェック)をつける



C. ?をつける


Aを選んだ人

「まるは派手に、✖は控えめに」がまるつけの基本です。✖が目立つと、もらったときいい気はしません。大人でも、自分が出した書類や企画書に✖がいっぱいついて戻ってきたらいい気はしないはずです。


Bを選んだ人

小さく✔をつけてあげると、同じ間違いでも穏やかで、不快感が少なくなります。答えが合っていたかどうかの区別がつけばいいわけですから、小さな✔で十分です。


Cを選んだ人

?は✔よりもさらに穏やかです。ただ、突然これを使うと、子どもは親が✖かまるか迷っているのかなと思うこともあります。あらかじめ、親子で決めておくと良いですね。


全体の印象がとても大事

誰でも、まるが多いと感じれば意欲が高まり、✖が多いと感じれば意欲は削がれます。たとえば、20問のうちまるが15問で✖が5問だとします。このとき、「まるは派手に、✖は控えめに」のつけ方とその反対のつけ方では、もらったときに受ける印象はまったく違ってきます。✖が目立つと、間違った問題以上に✖が多く感じられ、「自分はできない」という気持ちになってしまいます。反対にまるを派手につけると、「まるが多い」と感じられます。ですから、✔や?を控えめにつけると同時に、まるはところどころ三重まるや花まるにするなど、大判振る舞いしてあげてください。ついでにいえば、赤いボールペンよりも赤鉛筆や水性ペンのほうがまるに温かみが出ます。

ちなみに、✔も?もつけず、空白にしておくという方法もあります。学校のテストではこれは難しいですが(先生が本当にまるをつけ忘れたのか、その子が後で正解を書いたのか区別がつかないので)、親子でやる分には問題ないでしょう。

出典『親力診断テスト(まぐまぐ!)』

イラスト/あんみ

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