子どもの自主性を育てる方法
「うちの子、自主性がなくて困ります」
「わが子を自主性のある子にしたいのですが……」
おうちの方から寄せられる悩みの一つにお子さんの自主性があります。
ところで、自主性の意味についてじっくり考えたことがありますか? 今回は、自主性の本当の意味について、そして育み方についてお話ししましょう。
やりたいことはどんどんさせよう
「早く起きなきゃダメでしょ」 「ごはんをこぼさない!」 「歯磨きしなきゃダメでしょ」……。
今朝、何回、大きな声を出しましたか? すべてお子さんのために、と思っての言葉でしょう。しかし、お子さんを送り出した後、ぐったりしませんでしたか? これはお子さんも同じです。
多くのおうちの方が思っている“自主性のある子”というのは、勉強を自分からやり、片づけも自分からして、お手伝いも進んでして……つまり、いちいち言われなくても、こうした生活習慣的なことがどんどんできる、やってくれる、そういう子と考えています。
しかし、それは自主性のある子ではありません。それは、親がやらせたいことを自動的にやってくれる育てやすい子。
“自主性”や“自立”というのは、自分がやりたいことを自分で見つけて、自分でどんどんやっていける力“自己実現力”のことなのです。
つまり、自主性のある子というのは、親がやらせたいことをやる子ではなく、自分のやりたいことをやる、親にとっては扱いにくい子とも言っていいでしょう。だから、親は叱り、そんなわが子に悩んでしまいます。
しかし、そんな子こそむしろ生きるエネルギーがみなぎっているのです。そういう子こそが大人になって力強く生き抜いていけるのです。
子どもがやりたがること、興味を持ったことを尊重し、人に迷惑がかからないことや、危険でないことであれば、とことん応援して世界を広げてあげてください。それが“自己実現力”を育むことにつながるのです。
どうか“自主性”の本当の意味を理解し、お子さんのやる気スイッチを見逃さないで応援してあげてください!
子どものやる気を尊重
お子さんが“お小遣い”に興味を持ったら、「まだ早い」と思わず定額制度をつくり、ぜひ、自分で管理させてあげてください。
少しがまんしてお金をため、本当に欲しい物を買う経験をすると、“ぼくは、わたしは、やれるんだ!”という自信につながります。
子どものやりたいをどんどん応援
一つのことだけに、こだわらないでください。飽きてしまうことだってあります。
そういうときはくれぐれも深追いをしないで、次の新たな興味を応援してあげましょう。
どんどんやりたいことを見つけ、自主的に行動できるようになります。そして、挑戦すればするだけ、本当に好きなことに出会えるのです。