授業参観で 気をつけたいこと
子どもたちが学校生活に慣れてきたころ、授業参観が行われる学校も多いようです。初めての授業参観では、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?
授業参観で何を見たらいい?
授業参観は、子どもの学校での様子を直接見られる貴重な機会です。保護者同士がクラスで初めて顔を合わせる場でもあるので、なるべく行くようにしたいですね。
子どもたちは、親が来るということもあって、興奮していたり、緊張していたり、いつもと少し違う様子かもしれません。落ち着かない様子のわが子を見て「うちの子、大丈夫?」と心配になるかもしれませんが、この時期大切なのは、子どもが学校で楽しく過ごせているかどうかです。初めての授業参観では、子どもが先生や友だちと上手にコミュニケーションがとれているかを見るとよいでしょう。授業中だけでなく、可能なら、休み時間や掃除の時間なども見てみると、普段の子どもたちの様子がわかります。
参観中や待ち時間に配慮すべきこと
授業参観は親が子どもの学校生活を見るための機会ですが、同時に先生が親の様子を見るための機会でもあります。親は子どもの鑑(かがみ)です。わが子のお手本になるような態度で参観に臨みましょう。
下のイラストには、参観態度NGの人がいます。見つけられますか?
スマホの画面を見たり、親同士でおしゃべりをして授業の邪魔をしたり、わが子であっても許可なく写真や動画の撮影をしたりするのはマナー違反。撮影OKの場合でも、ほかの子が写った写真をSNSなどに無断で載せるのはNGです。
また、下の子どもを連れて行く場合には、何かあればすぐ退出できるように教室の入口付近に立つ、といった配慮をして、授業の妨げにならないように気をつけましょう。
どんな小さなことでも帰宅後は子どもをほめて
授業参観を無事終えたら、帰宅後の子どもへの接し方にも気をつけましょう。気になることを注意するのではなく、「背中がピンと伸びてかっこよかったね」「元気に返事ができたね」「休み時間は友だちと仲良くしていたね」など、子どもががんばっていたことを認めてほめましょう。初めての授業参観は、学校に慣れてきた子どもを応援する機会にしたいですね。
イラスト/有栖サチコ