子育て中のスマホの使い方で気を付けるべき2つのポイント
子育て中のスマホの使い方で気を付けるべき2つのポイント
全日本家庭教育研究会 本部講師・稲田百合先生から、子育てのアドバイスをお届けします。
子:ママ、あのね、今日ね
親:何?(スマホを使いながら)
子:あのね、今日ね、Kちゃんがね、僕の足蹴ったんだよ
親:うん、……うん、(スマホに目を落としながら)
子:すごく痛くって…
親:……
子:ねえ、ママ、僕の話聞いてる?
親:聞いてるわよ、さっさと言いなさい、それでどうしたの…(ちらっと子どもを見て)
子:もういいよ!
こんな親子のやり取りをある講演会で参加の皆様に二人1組を作ってやっていただきました。
あちこちから「私、やってる、同じことやってるわ」「まさに私のこと」などの声が笑い声と一緒に聞こえてきました。
「子ども役の時にはどう思いましたか」と尋ねると、「悲しい」「こっちを向いてほしい」など少し子どもの気持ちになってみることができたようです。
スマホの代表的な機器iPhoneが米国で発売されたのが2007年でわずか15年ほど前です。
当初日本の普及率は1割にも満たないものでしたが、今では誰もが当たり前のように持っているといっても過言ではないでしょう。
このようなデジタル技術の進展は急速で、その影響に関する研究が追い付かない中で、子育てをしているのが現状です。
初めの親子の会話に戻ります。
ここにスマホのある子育てのポイントが2つあります。
1.子どもから声をかけてきたらスマホを置く
親から「今日はどうだった?」とあれこれ聞き出すのではなく、子どもから話しかけてきたことです。
子どもから話す意欲があるのですから、このチャンスはスマホの有無に関わらず、逃したら「もったいない」です。
子どもから話しかけてきたらスマホを置いて目を見て会話しましょう。
2.子どもの話を聞くときは目で聞く
子どもから話しかけてきたら、スマホに限らず、何かしている手をいったん止めて、「なあに」と目を合わせることです。
目を見ていると、ゆっくりていねいに聞く話か、あるいは5分も寄り添えば満足できる話か、大体想像がつきますね。
目を合わせないと、子どもの心の声を聞き逃してしまうことがあります。
子どもから話しかけてきたら、スマホをいったん置き、また手仕事の手を休めて、「なあに」と、目を合わせて聞きましょう。
スマホの誘惑に親も負けないことです。
スマホは便利だけども使い方を考える
iPhoneの発明者、故スティーブ・ジョブズは、我が子への機器に触れる時間を制限し、face-to-face(面と向った)の家族の会話を大切にしていたそうです。
「毎晩、スティーブ・ジョブズは決まって、キッチンの長いテーブルで夕食をとり、本や歴史や様々なトピック について話し合うのです。誰もiPadやコンピューターを使いません。」
(翻訳 新美真理子)
スマホやゲームの虜(とりこ)になることは、想像力をいかに阻害することか、開発者は知っていて わが子にはそうさせなかったといいます。
この記事はポピーの教育情報まとめサイト・ポピー子育ておうえん隊より抜粋しています!
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