親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力
上手な気持ちの伝え方
私たち大人の悩みの中で、最も多い悩みは「人間関係」に関することだと言われています。
これは、子どもたちも同じです。
つまり、子どもの頃から他者と上手にコミュニケーションを取るスキルを身につけることができれば、それは一生の財産と言えます。
今回はその方法についてお話ししましょう。
自分も相手も大切に
最近では、コミュニケーションのスキルを高めるために、アサーション・トレーニングを取り入れる学校が増えているようです。
アサーションとは、自分も相手も大切にする自己表現の方法です。
まず、アサーションでは、コミュニケーションのための自己表現を、次の3つのタイプに分類しています。
さて、あなたは3つのうち、どのタイプに近かったでしょうか。
目指すべきは③のアサーティブタイプですが、もし、①のアグレッシブだったなら、意識して改める必要があります。
なぜなら、親がアグレッシブだと、子どもは親に対して何も言えなくなってしまうからです。
親自身がアサーティブな自己表現(=上手な伝え方)を心がけていると、子どもにもよい影響があります。
子どもは自分の気持ちが尊重されていると感じて、親の愛情を実感できますし、親に対する信頼も育ちます。
また、おうちの人を見本にして、子ども自身もアサーティブな伝え方ができるようになります。
いろいろな場面や状況をきっかけに、お子さんと上手な方法を話し合ってみてください。
日頃から親子で考える習慣を
テレビでアニメやドラマを見ながら、本や漫画を読みながら「こういうとき、どういったら良いかな?」と親子で考えるようにするといいですね。
あるいは、おうちの人の仕事や生活の中で、上手な伝え方について考えさせられる状況があったら、それも話題にしましょう。
こどもからも話題が提供されるようになるかもしれません。
自分も相手も大切にする伝え方
例えば、「○○しようと誘われたけど、都合が悪い」ときの答え方です。
アサーティブだと、まず相手の気持ちを受け入れて、その後で断る理由や状況を説明します。
さらには、「明日はどうかな?」などと代案を出すと、相手は傷つきませんし、自分も困りません。
イラスト・あんみ
この記事はポピーの教育情報まとめサイト・ポピー子育ておうえん隊より抜粋しています!
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