親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力

子どもの長所を見つけよう

「マイペースでだらしがない」

「二人がそろえばきょうだいげんか」

「何度言ってもポピーは後回し」……。

「ほめたいとは思うのですが、毎日お小言です」という、おうちの人の声は減ることがありません。


そこで今回は、子どもの良さ、長所を見つける方法についてお話ししたいと思います。

短所には目をつぶる

私は、教師時代と教育評論家になってからと40年近く、教育に関わってきました。

その経験を通して気づいたことは、

日本の子育てや教育では、親も先生も、子どもの「短所を直す」をモットーにしている人

が多いということです。

それだと、どうしても叱ることが増えます

「また○○してない。何度言ったらできるの!ちゃんとやらなきゃダメでしょ!」

「忘れ物ばかりしてないで、もっとしっかりしなさい!」……。


反対に、「長所を伸ばす」がモットーだと、ほめることが増えます

「絵が上手だね。色の使い方がすてきだよ」

「走るのが速いね! 足の動きがすごいよ」

「歴史に詳しいね。お母さん知らないことばかりよ」……。

このように肯定的な言葉が自然と出るようになります。

すると、それを聞いた子どもは、「えっ、ぼくって○○が得意なんだ」と感じます。

そして、親に繰り返し言われ続けることによって、それは確信に変わります

つまり、自分に対する肯定的な思い込みを持てるようになるのです。

人生は思い込みで決まります。

自分は○○だと思い込めば、だんだんそうなっていくのです。

子どもを伸ばすためには、その子の短所には思い切って目をつぶることが大切です

子どもを見る角度を変えてみよう

子どもに対する見方を少し変えてみてください。

例えば、切り替えができないというのは集中力があるということです。

自分がやりたいことを優先するというのは、主体的な生き方ができて、自己実現ができるということです。

これは、これからの時代に必要とされる能力です。

ほめられるところをほめる

子どものうちは、ほめられるところをほめて、そこをどんどん伸ばしてあげてください。

そうすれば、自信もつき、親子関係もよくなり、よい循環がはじまります。

モチベーションを上げやすいところから上げていくのが、子育てや教育のコツです。


この記事はポピーの教育情報まとめサイト・ポピー子育ておうえん隊より抜粋しています!

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