【親野智可等先生の親力診断】プラス思考?マイナス思考?

朝が苦手な子どもを3階まで起こしに行くとしたら
あなたなら階段を上りながらどう思いますか?



A. これはいい運動だ。ダイエットにもなるな



B. まったく毎日いい迷惑だ



C. こうやって起こしているといつまでも自立できないのでは?


Aを選んだ人

何事もこのようなプラス思考で臨めるといいですね。「物は考えよう」ということわざの通りです。


Bを選んだ人

このように思ってしまうと叱りつけて起こすことになり、お互い朝から不愉快な気持ちになってしまいます。


Cを選んだ人

朝起きられないのは、ただ単に朝が苦手だからです。
そのことだけを取り上げて、「いつまでも自立できないのでは?」と思う必要はありません。
大人で仕事をバリバリやっている人でも、朝が苦手で、家族に起こしてもらっている人もいます。


物は考えようです。
親子で一緒に過ごせる時間を楽しみましょう。

この問題はあるお母さんの実話を元にしています。
そのお母さんは、ずっと「B」や「C」のように思っており、毎朝ガミガミ叱りつけながら子どもを起こしていたそうです。

あるとき、私の講演を聴いて、考え方もやり方もがらりと変えました。まずは、ベッドから2メートル離して目覚まし時計を二つセットするなどの工夫をし、それでも起きられないときは、楽しく起こすようにしました。

声かけも、「いい天気だよ。おいしい朝ごはんが待ってるよ」「思いっきり背伸びすると気持ちいいよ~」「今日の楽しみは何? 学校で○○君に会えるんでしょ?」のようなポジティブなものにしました。

何事も物は考えようです。3階まで階段を上ることは自分の運動にもなります。起こす子どもがいることも幸せなことです。起こす前にかわいい寝顔を見るのも楽しいことです。

子どもはすぐ大きくなるので、この先何年それが楽しめるかもわかりません。

親子で一緒に過ごせるこの時を、目一杯エンジョイしてほしいと思います。

出典『親力診断テスト(まぐまぐ!)』

イラスト・あんみ

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