お子さんとどのように関わり、どのような言葉をかけ、どんなコミュニケーションをとっていますか？言い方ひとつ、やり方ひとつで子どもは大きく変わります。
ポピーの「親力診断」をよりよい親子の関係づくりにお役立てください。

診断してくださるのは......

親野 智可等(おやの ちから)先生
教育評論家。教師経験をもとに子育て、親子関係、しつけ、勉強法、家庭教育などについてInstagram、Threads、Xなどで発信中。「子育て３６５日」「反抗期まるごと解決BOOK」などベストセラー多数。「ドラゴン桜」の指南役としても著名。オンライン講演を含む全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のＰＴＡ、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。

親力診断：やりたいことはやるけれど、やりたくないことはやらない子、どう思いますか？

自分がやりたいことは一生懸命やりますが、やりたくないことはなかなかやらない子。やったとしても適当でいいかげんです。あなたはどう思いますか？

Ａ　主体的な子でいいな

B　だらしがない子だな。これではろくな大人にならないだろう......

C　しつけができていないな

どれがよいか、ではなく、実際問題自分はどれだろう......と考えて答えてください。

......選びましたか？

それでは親力診断、スタートです！

診断結果

A：主体的な子でいいな
子育てにおいては、「プラス思考の加点主義」で子どもを見てあげるということが大切だと思います。この問題で言えば、自分がやりたいことを自分で見つけて、一生懸命やれるということは、すばらしいことなんです。これこそ、主体的な人生を生きるために必要な姿勢であり、能力でもあります。これからの激動の時代においては、プライベートでも仕事でも主体性がある人が伸びていくと思います。

B：だらしがない子だな。これではろくな大人にならないだろう...... 
このようにだらしがないと思ってしまうのは、親にとって困った子で育てにくいからです。逆に、宿題でも明日の準備でも片付けでも、やるべきことを先にやってくれる子は、親にとっては「都合がいいので、良い子に見える」というだけのことです。

C：しつけができていないな
Bと同じです。ほとんどの人が、親にとって都合がいい状態、都合がいい子にすることを最優先しています。

今回のポイント！

短所と長所というのは、同じコインの裏と表です。少し見る角度を変えれば、短所は長所であり、長所は短所でもあります。これを言い換えるとリフレーミングと言います。

例えば、宿題をやらずに平気で遊べる子は、物事に動じない神経が図太い子と見ることができます。これは長い人生では結構大事なことです。将来仕事などで困難な状況に陥っても、図太くしたたかに切り抜けていけるのはこういう子だったりします。一方で、宿題をやり終えないと遊べないという子は、親にとっては良い子に見えるけれども、もしかしたら繊細で真面目過ぎるという面があるかもしれません。将来仕事でも、真面目過ぎて手を抜けずに苦しむということもあり得ます。

このようにプラス思考の加点主義で子どもを見ることが大切です。加点主義で見ていると、それが自然に子どもにも伝わり、親子関係が良くなります。子どもは親に対して素直な気持ちで話に耳を傾けてくれるようになります。逆に減点主義で見ていると、それも自然に子どもに伝わり、子どもは大人に不信感を持つようになってしまいます。

ですから、親子関係を良くするためにも「リフレーミング」が大事です。プラス思考で見てあげるように心がけてください。

こちらは、ポピー子育て応援サイト「ポピフル」からの転載です。

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