【教育評論家がアドバイス】子どもの物を捨てたいとき
脱ぎっぱなし、出しっぱなしでなかなか片付かない部屋。
親にとっては大事そうに見えなくても子どもにとっては大切なものだったり…💦😑
そこで、今回は教育評論家・親野智可等(おやの ちから)先生のアドバイスをご紹介いたします。
子どものものを捨てたい時、あなたならどうする?
【 A 】もともと親のお金で買った物なのだから、いらない物は捨ててもいい
【 B 】事前に「片づけてない物は捨ててもいい」という約束を親子でしておけば、捨ててもいい
【 C 】やはり、子どもに聞いてから捨てたほうがいい
気になる診断結果は…
【A】もともと親のお金で買った物なのだから、いらない物は捨ててもいいを選んだ人は…
これは親の一方的な理屈です。
親がこういう理屈を振りかざすと、
子どもは「生んでくれと頼んだ覚えはない」という理屈を持ち出すようになります。
【B】の「事前に「片づけてない物は捨ててもいいという約束をしておけば、捨ててもいい」を選んだ人は…
理論的には正しいように見えます。
でも、実際にこれをやると、間違いなく親子の信頼関係は崩れます。
子どもが、親に対していい感情を持てなくなるからです。
親の大きな愛情に包まれて安らぐどころか、いつもびくびくして過ごすようになります。
【C】の「子どもに聞いてから捨てたほうがいい」を選んだ人は…
親がいらないと思って捨てた物が子どもにとっては大切なものだった、ということはよくあることです。
それに、親子の信頼関係は片づけよりも大切です。
子どもの物は子どもの物です。きちんと確認をとりましょう👀✨
子どもにとっても自分の所有物は 自分そのものです。
人間にとって、所有物と自我は深く関係していて、自分の所有物は自我の延長でもあります。
ひとが自分の物を他人に勝手に使われると頭にくるのも、そこに理由があるわけです。
場合によっては、自分の物を勝手に触られたり位置を変えられたりしただけで頭にくることもあります。
それらはすべて、自分の自我が不当に侵されたと感じるからで、捨てられたとなれば、なおさらです。
ですから、親が子どもの物を勝手に捨てるというのは、ただ単に物を捨てるという行為に留まらないことを覚えておく必要があります。
親は片づけてきれいにしてあげたつもりでも、子どもは自分の自我(気持ちや意思)が無視されたと受け取ることになります。
実際に、私の知り合いで【B】のような強攻策をとった父親がいました。
今、子どもは成人しましたが、実家には、年に一度、父親がいないときを見計らって帰って来るそうです💦