こんなとき、どうしたらいい? 小学生ママ&パパの悩み相談室 vol.2
年間130回!全国で「Mama café」を主催する石田さんがズバリお答え!
保護者のさまざまな疑問や悩みに答えてくださる石田勝紀さん。これまで5万人以上の子どもを指導し、現在は全国でママ向けのカフェスタイル勉強会を年間130回以上開催する、ママやパパの強い味方です。
今回のテーマは「学習の習慣化」。前回の1年生特集に引き続き、小学生のママ&パパのお悩みに答えていただきます。
今回のお悩み相談 目次
勉強を習慣化させるコツはあるの?
悩み その1)
勉強する習慣がなかなか身につきません。何かいい方法はありますか?
「学校から帰ったらまず宿題!」なんて言う親御さんもいらっしゃいますよね? そのタイミングで本当に勉強が習慣化されるのか、ちょっと考えてみてほしいのです。
子どもが勉強するとき、いつ、どこで、何をやるのがその子に合っているのかをまず調査してみましょう。宿題は机でやるほうがいいのか、リビングでやるほうがいいのか。リビングならどの席がいいのか。科目によって違う場合もあります。漢字はテーブルでやりたい、音読は寝っ転がってやりたい、計算は一人で集中してやりたいとか、実はそれぞれあったりします。
大人だってやる気が起きる時間や場所がありますよね。それは子どもも同じ。親が決めたタイミングや場所がいいとは限らないのです。その子に合う場所や時間を見極めてから、習慣化させるのがいいと思います。
どこで勉強するのがいい?
勉強が楽しい気持ちはどうやって継続させる?
悩み その2)今は勉強もやる気満々!「楽しい!」という気持ちがあるようです。これを継続させるコツはありますか?
まず親はそんなに期待しないように。「勉強が楽しい!」と言い続ける子はそう多くないと思います。勉強が楽しいとまでは思えなくても、勉強が嫌いにならなければいい、くらいでよいのでは。
そのためには、親が余計なことを言わないように。勉強に関して、指示、命令、脅迫、説得はしないでください。
例えば、
「ほら宿題の時間よ」(指示)
「早くやりなさい」(命令)
「今やらないと大変なことになるよ」(脅迫)
「勉強は将来大切なんだから、今しっかりやる必要があるの」(説得)
こんな言葉さえ避けていれば、子どもの気持ちはそのまま続くと思います。
学校で引っ込み思案なのをどうにかしてあげたいです。
悩み その3)授業中、わかっているのに発表できなかったり、先生や友だちに自分の気持ちをなかなか伝えられなかったりします。どうにかしてあげたいのですが……。
本人が嫌なことを強制的にやらせるとトラウマになるので、親がどうにかしようと思わないほうがいいですよ。「まだできなくてもいいか」「徐々にできたらいいな」というスタンスでいいと思います。
そのうえで、子どもが話をする場面を家で作ってあげてみては。親は聞き役になるのです。聞き手が真剣によく聞いてくれると話しやすいですし、話せば話すほど、子どもの自己肯定感が上がります。
「それってどういうこと?」「その後どうなったの?」と問いかけてあげるといいですね。「それは違うんじゃない?」と否定してしまうと子どもは二度としゃべらなくなるので要注意。こうして話すことの楽しさがわかってくると、場面は違うけれど、学校でも話せる機会が増えていくのではないでしょうか。
石田勝紀(いしだかつのり)さんのプロフィール
一般社団法人 教育デザインラボ 代表理事。1968年、横浜市生まれ。20歳で学習塾を起業。これまで4000人以上の生徒を直接指導する傍ら、講演会、セミナーなどを通じて5万人以上の子どもたちを指導してきた。35歳で、都内私立中高一貫校の常務理事に就任し、経営、教育改革を実践。現在はママが日々ワクワク子育てができるように、全国でカフェスタイル勉強会「Mama Café」を年間130回以上開催。『東洋経済オンライン』での長期人気教育連載コラムは、累計1.2億PVを記録している。主な著書に『勉強しない子には「1冊の手帳」を与えよう!』『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?』など全23冊。
公式サイト http://www.ishida.online
Voicy https://voicy.jp/channel/1270
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