ロタウイルス感染症
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ロタウイルス感染症とは?
ロタウイルス感染症は、0~6歳の子どもに多い感染性胃腸炎です。ロタウイルスワクチンは生後14週6日までに初回接種をしましょう。
ロタウイルス感染症に特効薬はありません。つらい症状を和らげる対症療法での治療となります。水のような下痢が続いたら早めに受診しましょう。
※下痢止めはウイルスの排出を妨げるので、あまり使用しない方がよいです。
<主な症状>
✅ 水様性の下痢と嘔吐をくり返す
✅ 39度以上の発熱・腹痛
✅ 便の色が白くなることもあります
<感染経路>
✅ 感染した人の排泄物が他の人を介して口に入る
✅ 空気中のウイルスが鼻や口から入る
初めての感染で症状が強くあらわれる
ほとんどの場合5歳頃までに1度は感染すると言われています。初めての感染で症状が強く現れ、重症化や後遺症を残す場合があります。
生涯を通して何度も感染する可能性はありますが、2回目以降の感染では軽症である場合が多いです。
脱水と低血糖に注意!
<脱水>
乳幼児は体内の水分バランスから脱水になりやすいです。加えてロタウイルスでは水のような下痢が続くため、脱水を起こしやすくなります。
脱水症状により重症化を招くことがあるため、水分が飲めるならこまめに水分補給を、水分がとれない・脱水症状のサインがある場合は医療機関を受診しましょう。
脱水症状のサイン
・顔色が悪い、ぐったりしている
・泣いているのに涙が出ない
・半日以上尿が出ない
・尿の色が濃く、少ない
<低血糖>
子どもは低血糖にもなりやすいです。年齢や体格にもよりますが、半日以上水分や食事を摂取できなくなると、低血糖を起こす可能性があります。嘔吐が続く場合は早めに受診をし、水分や食事がとれるようにしましょう。
もし低血糖になった場合、病院での治療が必要になります。以下のような様子が見られたら早めに受診しましょう。
低血糖のサイン
・元気がない
・ぐったりしている
・顔色、唇の色が悪い
・頻繁に空腹を訴える
・頻繁にあくびをする
・ウトウトしている
・手足が震えている
ロタウイルス感染症の対処法
●吐き気があるときは右横向きで寝る
嘔吐・吐き気があって寝たり、横になって休む場合は、体の右側を下にして横向きになりましょう。胃の内容物が腸へ流れやすくなり、吐きにくくなります。
●脱水症状を防ぐため水分補給を
✅ 根気よく、こまめに、少しずつ与える
✅ スプーンを使って5mlからはじめる(スプーン1杯5ml)
✅ 1時間に50~60mlが飲めるようになったら、あとは飲みたいだけ飲ませる
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●症状が落ち着いたら消化のよい食事をとる
吐き気・嘔吐の症状が落ち着いて食欲が出てきたら食事を始めましょう。腸の機能が低下しているため、消化がよく、腸への刺激が少ない吸収で負担をかけない食事にしましょう。
<消化のよい食べ物>
おかゆ、柔らかく煮たうどん、柔らかく煮た野菜、温かいスープ、白身魚、半熟卵、りんご、バナナなど
●消毒は次亜塩素酸ナトリウム
ロタウイルスは強い感染力を持つウイルスです。
感染後も嘔吐・下痢によってウイルスが体外へ排出され続け、症状が治まった後も便には1か月程度ウイルスが排出されることがあります。便に含まれるウイルス量は、ノロウイルスの100万倍と言われています。
基本的な感染予防対策はうがいと手洗いです。流水と石鹼でこまめに手洗いを行いましょう。感染者がふれた物の消毒にはアルコールが効きにくいため、次亜塩素酸ナトリウムを使いましょう。
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この記事はInstagram「@fastdoctor_jp」からの転載です。

