アトピー性皮膚炎
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ポイント① バリア機能の低下と免疫の過剰反応で起こる
アトピー性皮膚炎が起こる理由は、皮膚の表面のバリア機能が低下することで、アレルゲンが体内に入り、免疫が過剰に反応することです。原因は様々であるため、特定が難しいです。
症状に適した治療で炎症とかゆみをコントロールすることが重要になります。
様々な要因とは…
・空気中のアレルゲン
ダニ、ハウスダスト、花粉、ペットの毛など
・接触刺激物
洗剤、シャンプー、リンス、石鹸、衣類、金属、汗など
・気候
寒暖差、乾燥など
・大気汚染
PM2.5など
・ストレス
ストレスによって免疫の過剰反応が助長される
ポイント② なりやすい体質がある
アトピー性皮膚炎は様々な要因が重なり合って起こります。その中でも多いとされているのが、遺伝的にアレルギー体質を受け継いでいる遺伝的要因です。
ポイント③ かゆみが日常生活へ影響を及ぼすことも
かゆい→かく→炎症が強くなる→かゆみが増す、といったように悪循環を起こします。かゆみが増すと、夜眠れない・寝つきが浅い・集中力の低下など、ひどい場合は日常生活に影響を及ぼす場合もあります。
症状が軽いうちに治療を始めることで、悪化を防ぐことができます。
ポイント④ 良くなったり悪くなったりを繰り返す
生活環境やホルモンバランスの変化、慢性的なストレス、生活リズムの乱れをきっかけに、再発や悪化、慢性化を引き起こしてしまうことがあります。一旦症状が良くなっても、継続的に様子を見ましょう。
ポイント⑤ 子どものアトピーは継続的な治療を
一般的に、子どものアトピーは成長とともに改善することが多いです。これは成長に伴い、未熟であった肌のバリア機能が向上するからだと考えられています。
しかし、子どもはかゆみを我慢することが難しいため、継続的な治療が必要となります。
対処法
●薬物療法
アトピー性皮膚炎への一番の対処法は、薬によって炎症とかゆみを抑えることです。症状によって使用する薬の強さを調整する必要があるため、自己判断での使用は避け、医療機関を受診するようにしましょう。
●洗浄と保湿
皮膚に付着したアレルゲンを取り除いたり、感染などを予防するため、患部を泡で丁寧に洗いましょう。洗う際は、お湯の温度が高いとかゆみを助長するため、低めの温度で洗いましょう。
洗い終わったら必ず保湿を行いましょう。乾燥したままでは、肌のバリア機能が一層低下し、かゆみが増す原因となります。
●冷やしてかゆみを抑える
かゆみが強いときは、冷やすことで落ち着く場合があります。保冷剤や流水を使用したり、室内の温度を下げたりしてみましょう。
我慢できないかゆみが続く場合は早めに医療機関を受診してください。
この記事はInstagram「@fastdoctor_jp」からの転載です。

