かゆみ・肌の乾燥

ポイント①かゆみの一因は肌の乾燥

かゆみが起こるのは皮膚の炎症や病気など原因は様々です。
そのうちの原因の一つとして乾燥が関わっていることがあります。肌が乾燥することで角質層に隙間ができ、本来のバリア機能が低下します。その結果、外部からの刺激を受けやすくなり、肌にかゆみが生じます。

ポイント② 赤ちゃんやこどもの肌は乾燥しやすく刺激に弱い

赤ちゃんやこどもの肌は、角質層が大人に比べて薄いため、水分をためておく機能が未熟で乾燥しやすく、刺激に弱いという特徴があります。
例えば、洋服のタグが赤ちゃんの皮膚にあたっただけでも赤くなってしまうことがあります。
刺激に弱い赤ちゃんの肌は、さまざまトラブルが起こりやすいです。

ポイント③ 「かゆいからかく」は悪循環につながる

かゆい部分があると、ついかいてしまうことは自然な反応ですが、できる限り避けましょう。乾燥→バリア機能の低下→刺激→かゆみ→かく→乾燥…というように悪循環が続いてしまいます。
かゆみの原因が分からない、かゆみが治まらない場合は、医療機関を受診しましょう。

風邪で細菌やウイルスに感染すると、鼻の粘膜が炎症を起こし、鼻腔と副鼻腔をつなぐ道を塞いでしまうことがあります。道が塞がると、副鼻腔から鼻腔へ鼻水が出せなくなり、細菌やウイルスが繁殖して膿が溜まることで副鼻腔炎が起こります。

ポイント④ かきこわしてしまうと感染や皮膚トラブルにつながることも

かきつづけてしまうことで、肌のバリア機能はさらに低下します。
かいた後、皮膚が赤く腫れる、血が出る、かさぶたができる状態はかきこわしていると言えます。かきこわすほど強いかゆみがある場合は医療機関を受診しましょう。

対処法と受診目安

冷やす
かゆみのある部分を流水・保冷剤で冷やしたり、室温を下げるなどしましょう

こまめな保湿を行う

加湿する
室内の湿度は、通年50~60%を維持するとよいと言われています

入浴は40℃以下で15~20分を目安にする
熱すぎるお湯と長い入浴時間は、肌の乾燥をまねくので注意が必要です

肌は低刺激のもので洗う
洗顔・せっけん・ボディーソープ・シャンプーは、洗浄力が強すぎると皮脂を過剰に洗い落としてしまい乾燥をまねく可能性があります

こんな時は受診を!

発熱を伴う
湿疹、発赤、蕁麻疹、水疱ができている我慢できないかゆみ
眠れないほどかゆみが強い
かきこわしている、血がにじんでいる
かきこわした場所が痛い、腫れている、熱を持っている
かゆみのある部分が痛い、腫れている、熱を持っている
かゆみのある部分がどんどん広がっている

この記事はInstagram「@fastdoctor_jp」からの転載です。