マイコプラズマ

ポイント① 長引く咳が特徴

マイコプラズマ感染症は、呼吸器感染症です。
風邪とよく似ていますが、1週間程度で解熱した後、3~4週間ほど咳が続きます。咳は他の症状より数日遅れて始まることが多いです。

ポイント② 子どもに多い感染症

5~12歳の子どもに流行しやすい
3歳未満の乳幼児での感染は少ない
繰り返しかかることがある
幼稚園や保育園、学校など、集団生活の場で感染が広がる場合が多い
大人も感染する

ポイント③ マイコプラズマ肺炎に注意

感染が肺まで広がるとマイコプラズマ肺炎を引き起こす場合があります。
初期症状は風邪とよく似ているため自覚しにくい感染症です。

マイコプラズマ肺炎の症状

下記のような症状は注意しましょう。

・朝に下がり夜になると38℃前後の高熱が出る
・発症初期には痰の絡まない咳、徐々に痰が絡んだ咳へと変わり、明け方や夜にひどくなる傾向がある

受診目安

下記の症状がある場合は早めに受診しましょう。

・痰の絡まない咳が1週間以上続く
・38℃前後の熱が下がらない
・症状が長引く、悪化する
・元気がない
・食欲がない

ポイント④ 潜伏期間と排菌期間が長い

マイコプラズマ感染症の潜伏期間は2~3週間と長いことが特徴です。
さらに、発熱が落ち着いた後も、咳とともに菌の排出は続くため、発症から4~6週間は他者へ感染する可能性があります。
一度流行すると長引くことや、流行に地域差があることも特徴です。

マイコプラズマの対処法

周囲で流行していたら

マスクを着用する
手洗い・うがいをする
アルコール消毒が効果的

家庭内の感染予防策

こまめな手洗い・うがい・手指消毒
家の中でもマスクを着用する
室内の加湿(50~60%)と定期的な換気
感染者と食事を共にしない
タオルを共有しない
できれば寝室を分ける

長引く咳は受診を

マイコプラズマ感染症の咳は、3~4週間ほど続きます。
多くは軽症ですが咳がひどくなると、眠れない、食べられないなど子どもにとってはつらい状態になることも。

この記事はInstagram「@fastdoctor_jp」からの転載です。